竹橋は東京国立近代美術館。
私の周囲もこれは行きたいと言っていた「熊谷守一 生きるよろこび」展に行ってまいりました。
若い頃の闇や影への関心から、歳をかさねるにつれ明るさへと至るカタルシス。
シンプルな画風ながらも感じられる対象物へのあたたかいまなざし。
大切なものを失う虚無と、それでも残るぬくもり。
胸のぽっかりと空いた部分に、熊谷守一の絵はまるで花を一つ一つ植えていくようです。
可憐なんだけれども、アスファルトを突き破って行くような、そして太陽の光をめいっぱい浴びていけるような力強さ。
まさに「生きるよろこび」。
いいタイトルのいい展覧会だと思いました。
東近美は常設展もとてもよく、今回はこちらの「生きるよろこび」セクションもとてもよかった。
吉岡堅二「楽苑」
小杉放庵(未醒)「椿」
熊谷守一の「地蜘蛛」はじめオレンジ色が個人的に印象に残る展覧会だったので、オレンジ色っぽいお酒が飲みたいなと思い、ファジーネーブルを飲んで今日の展覧会、やっぱり行ってよかったな、て思いました。