あの絵を肴に

美術館愛をお酒を片手に語っております

ルドルフさんのコレクションという名の小宇宙

私が渋谷に行く時、それはBunkamura

Bunkamuraは映画やら舞台やら、文化系のエンタメが集まった文化好きにはたまらない施設なのですよ。

私がこの日行ったのは美術館、ザ ミュージアムの「ルドルフ2世の驚異の世界展」。

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ハプスブルク家に生まれ、新聖ローマ帝国皇帝になったルドルフ2世さんの魅力的なコレクション展。

教養を身につけ語学が堪能な彼の好奇心の対象は世界のあらゆる物におよびます。

蝶よ花よ、あれ星屑よ、はては錬金術にまで。その多様に網羅された興味とコレクションはもはや一つの小宇宙と言ってよいでしょう。

この小宇宙がなんと言っても魅力的。

 

ルドルフさんの好奇心と彼に気に入られた芸術家たちの感性はどうやらお互いをインスパイアし合い、そんな彼らの関係は蜜月だったのではないかと思わせるぐらい展覧会はまるでユートピアです。

展示されてる絵画は生きとし生ける多種多様な生物が入り交じっているものが多く。

そして暗いイメージの作品があまりない。

ルドルフさんは宮廷内に動植物園を作り、ドードーはじめ世界の珍しい動植物を集め、宮廷お抱えの画家たちはそれら実物を見ながら絵を描くことができたそうで、絵にはその喜びが満ち満ちています。

描く喜びに満ち溢れた絵というのは観る者をとても幸せにしますね!

集める人も幸せ、創る人も幸せ、観る人も幸せ。

すべからく全ての芸術がそうであってほしい。

きっとそうであっただろう展覧会を観て、改めてそう感じました。

 

 

けれどルドルフさんは宗教対立や政治、結婚(ハプスブルク家は政略結婚が多かった)などの泥くさいことは苦手だったようで、ウィキペディアによると兄ルドルフの才能に嫉妬した弟のマティアスによりルドルフさんは皇帝位を追われたそうな。

ルドルフさんの才能って?

趣味の良さ??

もしそうならば、私も自分の趣味に自信がないのでわかりますわかります、マティアスさんのお気持ち。

でも皇帝位は追われたけれど、ルドルフさんが築いた都はプラハの礎となり、そして彼の小宇宙も時を超え国境を超えて今、様々な人たちと共鳴してるのです。

ルドルフさんの小宇宙と私の中の小宇宙、確かに共鳴し合いました。

誰かと感性が意気投合するって、とっても気持ちのいいもんだ。

そう言いきれるのは観覧者の特権です。

ていうか、ほんと趣味いいね、ルドルフさん!

 

ちなみに「拡大される世界」の天文セクションの壁は星屑が散りばめてあってとても可愛らしい。
うちもあんな部屋だったらいい。

 

そして入口には展覧会目玉の作家アルチンボルドの「春」「夏」「秋」「冬」。

フィリップ・ハースによって3D化された物が特別展示されてます。

 

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 いろんな植物が合わさって一つの形を成す、というのはやっぱり一つの小宇宙って感じがしますね。

 

これはミュージアムショップで思わず買ってしまったアルチンボルド赤ワイン。

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 プラハが首都のチェコ共和国🇨🇿ではビーフシチューがよく食べられるのだそうで、この日の夕飯はルドルフさんのユートピアの余韻に浸りながらビーフシチューを作ってアルチンボルド赤ワインをいただきました。

 

 

追記

 

渋谷のスクランブル交差点からBunkamuraのある東急百貨店本店に上る道を、さらにひたすらまっすぐ行くと右側にテオブロマという可愛らしいお店があります。

私が推してるお菓子ブランドです。

いつもはデパ地下で買ってるのですが、ショップもあると聞いて初訪問。

可愛いお菓子、いっぱい置いてありましたー

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 ハチ公チョコ

喫茶でガトーショコラ食べましたー

美味しくて可愛くて美術館帰りの寄り道もかなり幸せでございました。

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