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あの絵を肴に

美術館愛をお酒を片手に語っております

ボッティチェ(る)リ

先日ボッティチェリ展に行ったのでした。

この、「ボッティチェリ」を、どうしても心の中で、「ボッティチェ(る)リ」と変換してしまう。
なぜでしょう。

ボッティチェリ展は上野公園内、東京都美術館にて開催。
美術館好きとか言って、東京都美術館は初めてなのでした。
好きだけど、あまり行けてないんです。
美術館、たくさん行ける人がうらやましい、うらやめしい、うらめしい。うう。

さておきボッティチェリ展、リッピ父→ボッティチェリ→リッピ息子と、イタリア絵画の一つの流派の変遷を辿るようになってます。
やっぱり、より現代っ子にちかい、ヤング・リッピこと息子フィリッピーノは垢抜けてますね。
でもオールド・リッピ、父フィリッポだって負けてませんよ?
様式美っていうんですか?
レトロっていうんですか?

偉大なる父、そして煌びやかなライバル・ボッティチェリと、眩しすぎる先達のそばで、リッピ息子はさぞかしいろんな葛藤を抱えていたことでしょう。
それでもヤング・リッピは、ついに先達の拵えた様式美の枠をふわりと超えました。
彼の感性の広がるままに。

誰の絵の方がいい、って事じゃないんです。
ただ、展示を観終わった後、「俺、やったよ父ちゃん!」というフィリッピーノと、「うむ、やったな息子よ」というフィリッポと、その間でニヤニヤ笑ってるボッティチェリ、という図を一人勝手に妄想してしまう、春らしい、心暖まる展覧会だったのでした。

春休み企画だと思うんですが、専用ボードで模写してる子供達を結構見かけました。
それぞれの画家達が何を思ってキャンバスに向かっていたのか、それは当の本人にしか知れない事ですが、そんな彼らのほんとにほんとの本当のところがほんの一部でも子供達に伝わっているのなら、それこそがきっと画家の本望なのでしょうね。

そんな東京都美術館ボッティチェリ展、春休み真っ最中の上野公園、しかもお花見日和ということもあってか盛況で、ギャンギャン泣いてるベビーズから、そんな誕生間もない彼我が子をオロオロあやしてる新米ママズから、腰が曲がっちゃってその位置が身長になっちゃったヨイヨイのご老人ズから、いろんな人をお見かけしました。
いろんな人のいろんな観覧風景。
上野動物園の近く、そして主に宗教画を展示する展覧会の、これは懐の深さでしょうか?



その後、同じ上野公園の内の国立科学博物館の「恐竜博2016」にも行ったのでした。
博物館は無責任に楽しめるから楽しいなあ。

目玉は二大肉食恐竜の、ほんとにバカデカイ骨格で、展示室に入って子供達がそれを見るやいなや「わ〜〜〜〜〜〜っ!」と駆け寄り、それにつられて駆け寄りそうになる、大人が一人。

…グッとこらえました。

大人ですもの。