あの絵を肴に

美術館愛をお酒を片手に語っております

タンタンのTシャツを着た日

昨日は2002年のBunkamuraザ・ミュージアムのタンタン展で買った、タンタンの青いTシャツを、某喫茶店に着て行きました。

天気予報が20度超えって言ったから。
もちろん寒がりチャンピオンなので上に一枚羽織って。
これから暖かくなったら今まで買いためた美術館Tシャツが着られるようになるので嬉しい。

だけどここ数日は、このTシャツを着る日が待ち遠しかった。
何よりもこのタンタンが着たかった。

タンタンは、ベルギーの漫画家さん、エルジェが描いた漫画、「タンタンの冒険」の主人公です。
実は前回お話させていただいた友人の学芸員さんの旦那さまは、ベルギー人の漫画家さんなのですよ。
私もベルギーに住んでた事があるのですが、どうやら彼は私が通っていた学校の、近所のお兄さんだったのですね。
もちろんこれはお互い大人になって、東京で知り合ってから判明した事ですが。
世界って、せまいですねえ。


最近、ニュースでよく見る国です。
あの、小さく、のどかな国が。

あの空港知ってます。
あの駅も、知ってます。

あんなのちっとも似合わない。

タンタンが泣いてる絵がベルギーでよく見られるようになったとか。

泣いてるタンタン。
私はどうしたらいいのか、わからない。

日本の文豪先生はおっしゃった。
どこの人の世も住みにくいと。
そんな世の心を豊かにするために、詩人と画家が生まれるのだと。

悲しい人達の国があり、怒れる人達の国がある。
きっとどっちも住みにくい。
だからきっとどっちにも詩人と画家がいるんだろう。

いや、こういう事がおきてしまう前から詩人と画家は存在した。
だって普通に生きてたって泣きたくなることいっぱいあるじゃない。
怒りたくなることあるじゃない。
これ以上は必要ないもの。
そのために筆をとる。

だからこういうショッキングな出来事があると胸を痛める。
無力だと。
でも、その無力から何ができるか考える。

私も考える。



今年はこの青いTシャツをいっぱい着る。