あの絵を肴に

美術館愛をお酒を片手に語っております

マグリットと同じ空を見る

先日、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに「ベルギー 奇想の系譜」展を見にいったんでした。

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とってもユニークで、隙間なくユーモアがたっぷりな展覧会。

どの作品を観てもプッと吹き出してしまいそう。

そんなところは日本の浮世絵師、歌川国芳を彷彿とさせます。

そういえば、ベルギー作家さんの今回の展覧会の変遷を見てみると、日本の水墨画、浮世絵、日本画を思い起こさせました。

喜怒哀楽の表現が豊富だったり、ベタ塗りっぽいところが共通点なのかなあと一人で勝手に思いました。

幼子のイエスを背負った聖人の図が何枚かあるのですが、イエスがどんどん重くなっていくらしく、聖人が、ギョエ〜〜!!という顔をしてるのなんか、「イエス様、子泣き爺ですか!?」って感じでほんとコメディ。

ギョエ〜〜!!といえば、世紀を超えたベルギーの楳図かずおさんか!という作品もあって、奇才というのは時代も国境も超えるのだな、といたく感動したのでした。

図録を買ったのですが、改めてすみずみまで眺めて、あ、こんなところにも笑かしてくれるものが、という新しい発見に終わりが見えません。

行ってよかった。

楽しい展覧会でした。

その次の日くらいの晴れた空に鳩が飛んでいるのを見て、あ、今展覧会で観たマグリットと同じ空を見た、と思ったんでした。

時代も国も違うのにね。

完全に自己満足ですけど、こんな感じで好きな作家さんとコミュニケーションとれたような気分になるのもいいもんですね。

 

ところで美術館は一人で行くことが多いのですが、今回は友人と観ることにして、待ち合わせを開館時間に、と約束していて、前日になって友人からBunkamuraの近くのVIRONというパン屋でモーニングのパン食べ放題をやっているから一時間前に落ち合ってパンを食べまくろう!という魅惑の提案があったのです。

おいしいパン最近食べてないな、VIRONのパンすっごい食べたい!ああパン!!という激しい欲求は芽生えたのですが、なにぶん家事が溜まりに溜まり、これ以上溜めたら人間らしい生活とはいえない、と人間らしさの誇りの最後の一欠片を振り絞って泣く泣くパン食べ放題を断り家事をとり。

 当日朝目標の家事をやっつけおそらくパンをたらふく食べたんだろうないいないいなうらやましいなー、と思っていた友人も家庭持ちのため家事に追われた朝だったそうで、お互いギリギリに到着。

朝はやっぱりバタバタしちゃうよねー、とか思いながら展覧会会場に入ると朝イチから結構人がいて、なんで皆さん朝っぱらからそんな余裕で用事済ましてきたーって素ぶりで絵なんか観ちゃってるんですか?ってなった。

人としての差を感じざるを得ません。

もっと人としてのクォリティを高めたいです。

 

そして展覧会を観終わって、おいしいパンに後ろ髪を引かれていた友人と私はVIRONでランチを即決し、豪華ランチとともに念願のおいしいパンにありつけたのでした🥖

 

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バゲット。

ベルギー料理ではないけれど、ベルギーで食べたバゲットが思い出深いので、展覧会の余韻に浸りながら食べました。

友人は魚料理だったから白ワイン。

私はミートパイだったので赤ワイン。

昼から不良な大人達はアルコールを楽しむのです。

だってこのブログのタイトル、「あの絵を肴に」だし。

 

 

 

 

 

 

 

故郷で奈良さんを観る

7000回も雷を落とした超巨大積乱雲が迫り来るあやしい天気の夕暮れに、なかなかのキツさと評判のあの坂を上って行って参りました。

豊田市美術館奈良美智さんの「for better or worse」展。

 

 ホラがんばっておのぼんなさい、この坂をのぼればお目当のものがありますよ、と言わんばかりの坂の隣の道案内。

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坂をのぼりきったところに、正面入り口よりもちょっぴりとひっそりとした佇まいの出入り口。

この頃はまだお空は晴れてる感はあったのですよ。

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チケットを購入して、早速展示へ。

他の観覧者から作品が少ないという声もあるようだけれど、私には一つ一つの作品を大事にした、とても印象に残りやすい展示のように思いました。

だいたい、一つの壁に対して一つの絵。

次から次へと追われる感のない展示。

じっくりと、絵の女の子、あるいは男の子と対峙できます。

 

ササっと描かれたようなドローイング。

一本の何気なく描かれたような線が、いろんな楽器の音色の集まりよう。

いつも思ってることだけど、奈良さんの、絵のタイトルのつけ方、とてもすきです。

 

キャンバスに描かれた絵はとてもシンプルで、絵の中の女の子や男の子は本当にかわいいのだけど、その中にこの星の上で起こる残酷さや理不尽、怒り、悲しみなどに向き合うとてつもなく多重で濃厚なパワー。

 

一方で、へび少女みたいな子の、まるで竜が住む池のようにどこまでも澄みきった、底なしの愛情のようなまなざし。 

かわいい=うすっぺらい、ていうのは違うよね。

いろんな無限の何かを内包したかわいさ。

 

月の部屋みたいなのがあって、階段のガラスの手すりに反射された二つの月が、湖に映り込んだ月みたいでとても綺麗でした。

 

展示室を移動する最中に実家方面の景色が見える通路があるのですけど、奈良さんはツイッターでもよく故郷のことや地方文化の重要性のことを話されていて、そこに私は共感したりしているので、その奈良展の真っ只中でふっと自分のリアル故郷が見えるという、この通路はなんとも私にとってとても意味のある通路に感じて、これもこの展覧会の大事な展示の一つだな、と個人的には思ったのでした。

向こうの山々の方で雷がビッカビッカ光ってた(光りまくっていた)のも、パンクがすきな奈良さんの展覧会っぽくて良いな、と⚡️

 

奈良さん総特集の「ユリイカ」や「疾駆」も東京でちょっと前に買ってあって予習しようと思いつつ、なかなか読めずで悔やまれたのですが、これから読むのがすごく楽しみです。

 

ミュージアムショップ、いろいろと品切れになったのもわかります、どれもほしい!!

その中からポストカード2枚と、今まさに着てるライトグレーのTシャツを買い、図録も予約してきました!

届くのが楽しみ!

 

もう一つの展覧会、森千裕さんの「omoide in my head」展が思ってたより早く終わってしまうみたいなので予定を繰り上げてきましたが、無事に観れてよかった。

森さんの作品もかわいく、キレッキレで、ユーモアがあって、やっぱユーモアいいよね、あった方がいいよね、センス オブ ユーモアね、と、最近プライペートでも思ってることを改めて思いました。

これからも楽しみな方だと思います。

 

正面入り口の方も撮っちゃいました。
お空がもうちょっとヤバい感じ。
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まだ時間が弱冠残ってて、いまだ行ったことのない高橋節朗館に行こうか迷ったのですが、スーパーセルが近づいてる中、無謀にも傘も持たずに歩いて実家に帰ろうと思っていたので、高橋節朗館はまた次の機会にとっておいて、スーパーセルに追われるようにして足早に坂を下り、7000個の雷を落とした超巨大積乱雲にギリギリ追いつかれないまま家に着き、とてもスリリングな帰路となりました。

母に「傘も持たないでなんで雷雲と競争するの」と言われました。

 

今回は綺麗な庭や池や建物は堪能できず、ほんとはもっとゆっくりしていきたかったな、でも雷と奈良さんと豊田市美術館もなかなか乙な組み合わせのいいタイミングで観れてよかったなー、と、一人で勝手に満足しております。

 

 

 

 

 

あの絵を肴に飲んでます

最近ちっとも更新してないです。

単純に時間がないからです。

それでも時間と体力があれば美術館に行ってますし、ミュージアムショップで買った図録や撮影可の展覧会で撮った写真を観ながら束の間の晩酌をし、ムフフとなっています。

例えば最近のお気に入りのこの絵とか。

クスクス。

 

 

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N.S.ハルシャ

探し求める者たちの楽園

Seekers' Paradise

       ークリエイティブ・コモンズ・ライセンス

 

ハルシャさんの展覧会、また日本であったらいいな!!

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N.S.ハルシャさんのスケッチ

      ークリエイティブ・コモンズ・ライセンス

 

 

        

 

だから彼の作品が好き so this is why I like his works!

奈良美智さんという、私がすきなアーティストの方がいらっしゃるのですが、もうだいぶ前(去年!)の話で恐縮ですが、彼がすきな作品群が展示された展覧会に行ったのでした。(東京国立近代美術館奈良美智がえらぶMOMATコレクション”)

スマホのギガの消費量が著しくなったので控えてたのですが、今日はギガが安定してる気がするので、えーい、思い切って。

 

考えこまず直球で良くて、「アートってなんだか難しいんじゃない??」って思ってる人にも観て欲しい!

と思ったので、撮りまくった作品群を載せますよ(こらえておくれギガ!)

 

まずはフライヤーにも使われていたこの絵から。 

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古賀春江  〈月花〉

古賀さんの絵は近美の今(2017年2月初旬)のMOMATコレクション展でも展示されていて、古賀さんならではの突き抜けた明るさのような感じと、ほんわかとかわいらしい感じがとてもよいのです。

 

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長谷川三郎〈オルレアン街道の雨〉

童話のような雨風景。

童話のような絵、すきです。

 

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長谷川利行〈新宿風景〉

こちらも童話のような新宿?

個人的に今、新宿とは縁があるのですが、ネオンじゃないこんな明るくカラフルな新宿、いいですね。

 

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草満信成〈三部試作「成長」手伝〉

歳の近い従姉妹達とおばあちゃんちで過ごした夏休みを思い出しました。

牧歌的な、金色の、人生の財産のような夏休み。

 

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香月泰男〈釣り床〉

色彩、構図、シンプルさ、無条件で好きな絵。

シンプルな絵、すき。

 

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野口謙蔵〈霜の朝〉

柳田國男遠野物語みたいで良い。

寒い地方の寒い朝の匂い。

 

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土方久功〈猫犬〉

言葉はいらない。

Cute!!🐶🐈🐕🐱❤

 

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中村岳陵〈少女〉

この絵は私が持ってる中村岳陵の図録にも載ってるのですが、自分が愛しいと思ってるものを、奇を衒わずに愛しいまま描きあげられたんじゃないかという、愛しさに清々しさまで感じられる絵。

中村岳陵は、他にも愛しさと清々しさとを感じさせる絵をたくさん描いています。

好きな作家さん。

 

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辻永〈椿と仔山羊〉

これは可愛い。

ど直球の可愛さ。

ピンクと椿と仔山羊。

絵画でこんなに素直に可愛さを追求していいんだ!と、なんだか許しを得たような気分。

 

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横山潤之助〈裸婦〉

好きな子のヌードを思う時の神聖さと照れくささみたいなものを感じます。

奈良さんはこの少女の髪の毛の描き方がとても良いと。

うん、良いです。

 

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須田国太郎〈犬〉

黒い犬、赤い目、緑がまじった絶妙な配色のバック。

私のために描かれた絵ではないかと思ってしまう。

この絵を描いてくれてありがとう、と思う絵に巡り合う事はとても喜ばしいことですが、この絵もそんな喜びの一枚。

 

そして、松本竣介

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〈Y市の橋〉

 

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〈並木道〉

 

奈良さんと松本竣介の絵のコラボ展示(二人のファンにとってはたまらないですね)

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そして、これ。

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耳が聞こえなかった松本の自画像に、奈良さんが描いたギターを弾く女の子が音楽を聴かせているような。

絵だからこそ実現できる、優しい計らいがいいです。

 

他にも奈良さんの師匠であり、松本竣介の親友でもあった麻生三郎、榎本千花俊、萬鉄五郎(一人の老紳士が絵の前で、両手の親指と人差し指とでパースをとって、ずーっと真剣に観ていたのが印象的)、村山槐多など盛りだくさんだったのですが、ギガも心配なので…。

 

奈良さんの作品は、奈良さんとこれらの作品との出会いがあったからなのですね。

本にしても映画にしても音楽にしても、自分がすきなものを作る人のすきなものを辿っていくと、またさらにすきなものに出会あるという、芋づる式の出会いの連鎖のような幸福な現象はままあることですが、出会いの宝庫のような、とても幸福な展覧会でした。

 

奈良さんは今年の夏、豊田市美術館で個展があるみたいです!

これも私のすき同士のコラボ!

今から本当に楽しみです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリメッコもマリメッコっ子も知ってるよ

このところスマホのギガが勢いよく減っていくのでSNSは自重してましたが、久しぶりに美術館に行った話題を(ギガの関係で短めですが。短くなるかな?)。

バタバタしてたので美術館自体も久しぶりだったのですが…。

 

先日Bunkamura ザ・ミュージアムマリメッコ展に行って参りました。

 

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おしゃれさんでもそうでなくてもこのデザインには見覚えがあるはず。

私みたいに「あなた、なんてオシャレ!」とかあまり言われたことのない者でも、この赤いお花(『ウニッコ』。ケシの花だそう)がどこのブランドのものなのか、ええ、知ってますとも!

だから普段美術館に行かない人とでも、展示が始まる前から「今度Bunkamura でやるマリメッコ展ってさ…」って話題で盛り上がって、楽しめた。

こういう、美術好きでなくてもみんなで楽しめる展覧会というのもいいもんですね。

そもそもマリメッコのデザインが、見ていて楽しくなるようなデザインばかりですものね。

着ていて、使っていて、自分がいい気分になれそうな、だから展覧会も見ている方もハッピーになれる、そんな展覧会でした。

 

思ったのが、自分自身で何かを表現するのに一番手っ取り早い方法がファッションなのですよね。

今頃になってレンタルで「アグリーベティ」を観ているのですが(ファイナルシーズンに突入中)、言うまでもなくこれはファッションに疎い編集者志望の真面目なメガネのぽっちゃりちゃんのベティが、ファッション雑誌の編集長のアシスタントになっちゃって、ファッション業界や業界人に揉まれながら成長していくアメリカのテレビドラマ(メキシコ発)なのですが、そんなベティが新進気鋭のデザイナーのファッションショーを初めてプロデュースする事になった時、その試行錯誤の中で、ふと気づきを得るのです。

「ファッションは芸術だ!」と。

「自分で感じたことを人々と共有するためのものだ!」と。

 

ファッションとはモテのためのもの、と思ってる方もたくさんいらっしゃるのもわかってるし、そんな方の中には誠にお気の毒と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、モテファッションとは縁遠い私(ベティに共感するところがいっぱいあります…)には、このベティの言葉がしっくりきたのですよね。

 

マリメッコのデザイナー達のデザインに対する姿勢というのは、このベティの言葉と重なるものがあるように思いました。

真摯に、世の中の人たちに、自分たちが気持ちいいと思っているものを気持ちいいと思えるデザインで送れるように。

人々が気持ちよく生活できるように。

そんな思いが伝わってくるような、よい展覧会でした。

私も、いつも寝ぼけまなこで決まりきった組み合わせの服ばかり選んでないで、もう少しファッションに敬意を表して、ファッショナブルにアグレッシブに生活してみようかしら、と、ふつふつとオシャレ意欲みたいなものが湧いてきたりしました。

自分が気持ちよくいられる格好で、日々生活できたら、それこそ本当に気持ちのよい生活になるのでしょう。

 

気持ちよくなれるマリメッコ展、今月12日まで(いつも終了間際に行ってしまう)。

次は「これぞ暁斎!」展(2/23〜4/16)だそうです。

河鍋暁斎ですよ!こちらも楽しみですね。

 

 

 

 

それはまるでチョコレートのように

私は美術館が好きなのだけど、それはたまになんだけど、どうも「意識高い系、きどってる」って思われてるんじゃないかって思う反応がある時があるのだけど、そしてそれはちょっぴり悲しかったりするのだけど、私にとって美術館は、ダイエット中のチョコレートのような、子供の頃お小遣いを貰ってなくて日本の物がとても高かった土地にいた頃に、年に一、二回、親が買ってくれたまんがのような、雨上がりの虹を見るような、そんなご馳走感をもたらしてくれるのが、私にとっての美術館で、そしてそれは確実に豊かな栄養を私の心身に巡らせてくれるのです。

宇宙飛行士にはなれないんだけど

「六本木」には、あまり行かない。

お金持ちでセレブでブイブイ言わせてる人たちのギラギラの街、というイメージを勝手に持っているので、上記のどれにも当てはまらない私には、美術館に行く時と、誰かに贈り物を買う時以外、あまり六本木に行く機会はない。

 

でもそんな六本木が、宇宙と、しかも美術館で繋がったというので、行って参りました。

 

森美術館は「宇宙と芸術展」へ。

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(もう1ヶ月以上前なんだけど。時間がたってから思い出にひたりながら記すのもまた楽しいもの。…まあ、ちょっと余裕なかったんですけど)

 

入り口から「六本木」らしい(と、勝手に思ってる)ブイブイ言わせてるような雰囲気の、何かの取材で来てるっぽい方達と一緒になって、ああ六本木だな、ヒルズだな、やっぱちょっとチャラいぞ偏見、と思ったのだけど、そんな彼らから「え、写真撮っていいの?」「はい、最近そんな美術館、結構あるんですよ」という会話が聞こえてきて、「私は写真撮っていい美術館あるの、知ってたもんね←今年知ったヒルズ族と違ってブイブイ言わせられないけど←貧乏だけど、でも、チガイのわかるオンナよ」←廃れた言い回し負け惜しみ、なんて入り口から彼らにちょろっと対抗意識を燃やしておりました。

けれど撮影可に浮かれてパシャパシャ写メを撮りまくった私とヒルズな彼らの姿はおそらくはたから見て、ミーハーっぽさにおいてなんの違いもなかったろう、と思われます。

 

ミーハーオーラ全開でヒルズな彼らと並んで撮った刀。

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 流星刀」 岡吉国宗

 

流星刀というのは隕石の一種、隕鉄から作られた日本刀の総称との事。

普通の鉄より作るのやっぱり大変だったんだそうな。

 

同じくヒルズな彼らとミーハーシャッター音の饗宴。

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「過去についてのスタディ」 ローラン・グラッソ

絵の中の大きな石は、実際に兵庫県にあるそう、見に行きたい。

 

 

 

 

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「うつろ舟」

1803年(享和3年)、常陸国茨城県)の海岸に、UFOとよく似た舟、「うつろ舟」が漂着したという文書。

舟の中には見知らぬ文字と美しい女が…!?

なんだこれ、面白いなあ。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵がある。

やめてうますぎる。

 

ガリレオ・ガリレイの月の絵もある。

あなた、学者さんでしょ?なんでそんなにうまいの?

好きこそものの上手なれ、てね、なるほどねえ。

 

昔の人は謎だらけの宇宙を解明するために、そしてより身近に感じるために、宗教で、科学で、娯楽で、芸術で、いろんなアプローチをしてきたんだなぁ、と改めて感心。

 

 

現代の人達の宇宙へのアプローチも星座のように多彩で面白うございました。

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高層階の外が見えるこの部屋、展覧会の度に今度はどんな風に使われるんだろうって思う。

行ったのが夜だったら、きっともっと面白くて綺麗だったね。

ブラックホール(Mー領域)」 ビョーン・ダーレム

 

大きな大きなコンパスが、軌道に乗って、ゆっくり回るのをゆったり見る。

「タイムピース」 コンラッドショウクロス

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皆さんお寛ぎの中、脚を椅子にひっかけてすっ転び、お騒がせしました、ごめんなさいね。

 

そしてSFコーナー。(「うつろ舟」はほんとはSFコーナーにあった)

地球人はいつか宇宙人を作り上げるかもしれないね。

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「ザ・ルーキー」 パトリシア・ピッチーニ

 

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ウイ、うちのメタボチックな母もたま〜にセクシーだけど、彼女、メタリックな肌がとってもセクシー。

 「セクシーロボット」 空山茎

 

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「ザ・クローラー」 トム・サックス

1986年、打ち上げ3秒後に空中分解したスペースシャトル、チャレンジャー号の模型。

あの時散ったチャレンジャー達の夢が、この「ザ・クローラー」に乗って、宇宙に届きますように。

 

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「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていくーLight in Space」(映像) チームラボ

良かった。良かったので、繰り返し観た。

上下左右もないような、無重力みたいな状態になるので、酔ってしまった。

子供の頃、どこぞの宇宙関連施設の「これが宇宙旅行だ!」、みたいな映像を観て酔ってしまったのを思い出す。

宇宙酔いだぁって当時は大人になったような、キラキラした気持ちになったけど、大人の年齢になるにつれ、自分は狭い空間で誰とでも仲良くやれる宇宙飛行士の適正として望まれる、そんな大人な人格は持ち合わせてない、と自覚して、少し落ち込んだりしてた(いや、宇宙飛行士を目指してた訳じゃないけど)

それで今回、宇宙酔いする事を思い出しちゃって、自分やっぱ宇宙行けないじゃん、と再びショックを受けた訳だけど、いやいや大丈夫。

展示によると、現代のテクノロジーの積み重ねのその先には、宇宙はとっても近い所にあるようだ。

狭い空間での長旅もない、宇宙酔いもない、そんな所に宇宙があるかもしれない。

そう遠くない未来に。

 

でも、宇宙は昔からあったんだよね、すぐそこに。

地球ができるよりもずっと昔から今、これから先も。

それぞれの時代の、それぞれの地域の、それぞれの価値観の人達がどんな風に捉えようと。

 

期せずして展示を一緒に観てまわる事になったヒルズな彼らと私も含め、みんな、宇宙の中では一緒くたの存在なんだな、そしてみんな宇宙(そら)を見上げるのが好きなんだな、と実感した展覧会でした。

 

面白かった。

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夜の六本木のビルからは、東京のお星様が見えました。

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